40代から老後資金を準備するには?複利を活かす長期設計の考え方

40代から老後資金を準備するには?——9つの疑問にぜんぶ答えます

「40代から老後資金を準備するには、もう遅いのでしょうか」。そんな不安をよくお聞きいたします。結論から申し上げれば、40代はまったく遅くございません。むしろ、運用に充てられる期間がまだ20〜25年残っており、複利効果が最も強く効く区間に立っていらっしゃいます。この記事では、40代から老後資金を準備するにはどうすればよいのか、よくある疑問をQ&A形式で一つずつほどいてまいります。気になるところからお読みいただいても、上から順にお読みいただいても構いません。焦らず、しかし着実に、準備の地図を描いてまいりましょう。

40代から老後資金を準備するイメージ

Q&A:40代から老後資金を準備するには

Q1. 40代スタートでも本当に間に合いますか?

A. 十分に間に合います。40代から老後資金を準備するには、残された20〜25年という運用期間が最大の武器になります。複利は時間が長いほど雪だるま式に効いてまいりますので、この区間に積立を始められること自体が大きなアドバンテージでございます。「遅いかも」とお悩みになって動かない時間こそが、最ももったいないのです。

Q2. まず何から始めればいいですか?

A. 最優先は新NISAの最大活用でございます。非課税で運用できる枠は、長期の資産形成において非常に強力です。ご夫婦で取り組まれれば、合算で年間の積立枠を大きく確保いただけます。全世界株式などのインデックスファンドを、毎月一定額で淡々と積み立てていく。これが、40代から老後資金を準備するための王道の第一歩でございます。

Q3. iDeCoも併用すべきですか?

A. 余裕があればぜひ併用なさりたいところです。iDeCoは掛金が全額所得控除の対象になり、毎年の税負担を軽くしながら老後資金を積み立ててまいれます。新NISAが「非課税で増やす」仕組みなら、iDeCoは「節税しながら積み立てる」仕組み。役割が違いますので、両方をお使いいただけると効率がぐっと上がります。ただし原則60歳まで引き出せない点はご理解いただいておきましょう。

Q4. 毎月いくら積み立てればいいですか?

A. 金額より「続けられること」を優先なさってください。最初から無理な額を設定なさると長続きいたしません。家計にご負担のない範囲、たとえば月1〜3万円からでも、20年続ければ複利で大きく育ってまいります。大切なのは、自動積立に設定して、意志の力に頼らず淡々と続けること。昇給やボーナスのタイミングで少しずつ増額していかれるのも良い方法でございます。

Q5. サテライト運用は必要ですか?

A. 最初は不要でございます。まずは新NISAとiDeCoというコアだけでも十分に土台がつくれます。サテライト、つまり攻めの一部は、経験を積まれた後にゆっくりご検討いただければよいものです。順番としては、コアの土台を固める→家計に余裕が生まれる→そこで初めてサテライトを考える、という流れが自然でございます。焦って攻めに走るご必要はございません。

Q6. サテライトを考える段階になったら、何を知っておけば?

A. その段階になられましたら、選択肢を広げる情報を集めておかれるとよいでしょう。サテライトとして海外FXやCFDなどをご検討なさる場合、最大のリスクは業者選びでございます。たとえばタイアンブリッジのような検証型の仲介サービスを、参考までに知っておかれると選択肢が広がります。すぐにお使いになる必要はなく、あくまでコアを固めた後の余裕資金の範囲で、頭の片隅に置いておかれる程度で十分でございます。

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Q7. 子どもの教育費と両立できますか?

A. 両立は可能でございますが、優先順位の整理が必要です。教育費のピーク時期と、老後資金の積立を、家計の中でどう配分なさるかを見える化なさいましょう。教育費がかさむ数年間は老後の積立を一時的に抑え、落ち着いたら再び増やす、といった柔軟な調整も現実的でございます。ゼロにせず、少額でも積立を止めないことが、複利を切らさないコツでございます。

Q8. 相場が下がったら不安になりませんか?

A. 長期の積立では、下落はむしろ「安く買えるチャンス」と捉えます。毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法では、価格が下がった月は同じ金額でより多くの口数を買えます。20年という長い目で見れば、途中の上下は均されてまいります。下落のたびに売ってしまうのが最も避けたい行動でございます。設定したら、あとは淡々と続けるのが正解でございます。

Q9. 結局、40代の準備で最も大切なことは?

A. 「早く始めて、長く続ける」に尽きます。40代から老後資金を準備するには、完璧な計画を立てることより、今月から自動積立を一つ設定なさるほうがずっと価値がございます。新NISAとiDeCoでコアを固め、無理のない金額で淡々と続ける。これだけで、20年後の景色は大きく変わってまいります。

Q10. 共働き夫婦なら、どう分担すればいいですか?

A. ご夫婦それぞれが新NISA口座をお持ちになり、二人分の非課税枠を活用なさるのが効率的でございます。世帯としての積立余力が大きく広がります。たとえばご夫婦それぞれが月2万円ずつ積み立てられれば、世帯では月4万円。20年続ければ複利でかなりの規模になります。どちらか一方に任せきりにせず、お二人で家計を共有し、目標を一緒にご確認いただくと、長続きしやすくなります。40代から老後資金を準備するには、ご夫婦のチームプレーが大きな力になります。

Q11. 途中で収入が減ったらどうすれば?

A. 積立額を一時的に下げても構いません。大切なのは、ゼロにして完全に止めてしまわないことでございます。たとえ月数千円でも積立を続けていらっしゃれば、複利の流れは切れずに済みます。収入が回復なさったら、また少しずつ増額していかれればよいのです。完璧に一定額を続けることより、細くても長く続けることのほうが、最終的な結果に効いてまいります。柔軟に、しかし止めずに——これが長期積立のコツでございます。

補足:税制優遇を「使い切る」意識を持つ

40代から老後資金を準備するには、新NISAやiDeCoといった税制優遇の制度を「使い切る」意識を持つことも大切でございます。これらの制度は、運用益が非課税になったり、掛金が所得控除になったりと、長期で積み立てるほど恩恵が大きくなってまいります。同じ金額を運用なさるなら、課税口座より非課税口座を優先なさるのが鉄則でございます。まだ枠を使いきれていらっしゃらないなら、まずはそこを埋めることをお考えいただきましょう。せっかくの優遇枠を眠らせておくのは、もったいないことでございます。制度を味方につけられれば、同じ積立額でも、手元に残る資産は確実に大きくなります。

まとめ:40代は「複利が最も効く」スタート地点

40代から老後資金を準備するには、とお悩みの方にお伝えしたいのは、その悩み自体が準備の第一歩だということでございます。残された20〜25年は、複利が最も力を発揮する貴重な区間。新NISAを最大活用し、余裕があればiDeCoで節税し、無理のない金額で自動積立を続ける。サテライトは経験を積んでから、ごく一部だけ。この順番を守られれば、40代スタートでも十分に間に合います。完璧を目指さず、今月の一歩からお始めいただきましょう。それが、落ち着いた老後への確かな道のりになります。

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吉田 由美よしだ ゆみ
資産形成アドバイザー
DCプランナー/2級FP技能士

確定拠出年金・長期積立を専門とするアドバイザー。老後資金とライフプラン設計を、コツコツ目線で解説します。

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